書いた日: 2023年10月5日
6月末にR1がリリースされたばかりですが,R2がリリースされました.ビルドシステムに手が入っているようです.またRISM-SCF-cSEDが入ったようです.構造最適化やTD-DFTなどでも使えるようです.
Raspberry Pi 5が出るようです.処理能力は2-3倍,M.2のSSDがつけられそうと言うことなので,Webブラウジングくらいにしか使わないならこれで十分な気がしてきました.
書いた日: 2023年7月9日
小幅なアップデートのようです.LibXCは前のバージョンと同じく5.1.7を使用しています.
書いた日: 2023年6月17日
3D V-Cacheを搭載したRyzenやEPYCは大容量キャッシュが使えます.このキャッシュが量子化学計算に効果があるのか,そろそろ気になってきました.ベンチマークは一応あるようで,NWChemでのC240 Buckyball(C240フラーレン)の計算では大容量キャッシュが効くようです.
次の計算機を作るときには3D V-Cache付きのCPUも候補に入りそうです.
書いた日: 2023年4月30日
修正の際に別のバグが発生したらしく,ゴースト原子などで誤った結果を与えるようです.
書いた日: 2023年3月17日
Benchmark on the effect of the D4 dispersion correction bug in ORCA < 5.0.4
GMTKN22 benchmarkセットを使って大規模な検証を行ったようです.ほとんどのケースにおいて,問題となるようなエネルギー差は生じず,2000以上のケースのうち僅か2ケースで収束先のコンフォーマーが異なることがあったようです.
公式の説明が出る前に,自分でもGNTKN22にはない適当な5分子で試してみましたが,200原子くらいの超分子でわずかな構造の差異が生じただけでした.なお,その差異も異なる汎関数での計算による差異よりも僅かでした.
書いた日: 2023年3月3日
というわけでDFT-D4のバグとその他もついでに修正されたらしいORCA 5.0.4がリリースされました.LibXCの汎関数を使った際のopen-shellの問題も解決しているあたりが個人的には良かったところです.
書いた日: 2023年2月27日
Known Bug: D4 dispersion correction wrong results
というわけで,また結構なバグですね.5.0.1まであったRace conditionのバグといい,まだ商用ライセンスを取得して使うのには結構厳しい感がありますね.
普段使いのPCには古くなった計算用ワークステーションを使っていたのですが,電気代高騰もあって消費電力低めなデスクトップPCに組み替えました.消費電力はさることながら,一瞬で起動するので良いですね.ワークステーションだと起動に数分単位かかるので.電気代についてはさっさと原発を動かしてほしいところです.